ヤケモノ

2013年 陶土

焼成時に過剰に発泡し融解する土を調合し、その土を用いて穴のあいたグロテスクな器をこしらえた。
焼成によって加えられた膨大な熱量の痕跡がまるで焼け爛れた皮膚のように生々しくその体にきざみ込まれている。

Follow Hollow

2011年  ファイバークレイ, 陶土, 石

フランスの企業が開発したファイバークレイという乾燥、焼成時の伸縮率がほぼ0%の磁土を用いた作品。

器の形状に何層も薄くファイバークレイを重ねたオブジェクトを床に、自然物(木、石、葉、種) に同じくファイバークレイを何層も重ねたオブジェクトを土を敷いた台の上にそれぞれ配置した。
自然物も人工物もその形状が覆われ、増殖してゆくことでそれぞれの境界が曖昧になってゆく。
 

Bone China

2011年  磁土, ファイバークレイ

自らが調合した発泡する磁土と、フランスの企業が開発したファイバークレイという乾燥、焼成時の伸縮率がほぼ0%の磁土を用いた作品。
大人が使うポップな日用品を骨のように構成したものと、子供のおもちゃの外側を粘土で肉付けし焼成したオブジェクト。

New order

2010年  陶土, 蓙, 布, 桐, 和紙, 皮

陶磁器の新しい生産、流通のあり方を模索する中で受注生産という手法に行き着いた。

それは作家(生産者)と注文者(消費者)が相談をしながら器を作り上げるという双方向型のものづくりである。その手法をとることで器づくりの場所は作家が籠る工房から作家と注文者が顔を合わせる場所へと広がる。

New orderはそういった場をどこにでも作れるキットで、蓙、テーブル、座布団、カタログ、形状サンプル、色見本など全ての道具が一つの箱に収まり持ち運ぶことが出来る。

 

Spirit&Matter

2009年  半磁土, 磁土(タイル), 木, 布

陶磁器産地京都、五条坂の陶磁器店で見繕った器をモチーフにその食器を粉々に割り、その破片を釉薬によって接着、固定させその姿をタイルの上に保存した。


本作は窯で焼成すると形が崩れるという独自の技法で作られている為、本来の陶磁器の割れ方ではあり得ない不自然な割れ方、崩れ方をしている。
誰もが一度は経験し、目にしたことがあるであろう陶磁器が割れるという現象に不自然な感覚を差し込むことで日常的に使っている身の回りの物に宿る価値や意味について問いかける。

白磁大壺を割る

2009年  半磁土, 磁土(タイル), カーボランダム(棚板) 

富本憲吉の白磁大壺をモチーフに成形した壺を粉々に割り、その破片を釉薬によって接着、固定しその姿を保存した。


本作は窯で焼成すると形が崩れるという独自の技法で作られている為、陶磁器の割れ方としては本来あり得ない不自然な割れ方、崩れ方をしている。
誰もが一度は経験し、目にしたことがあるであろう陶磁器が割れるという現象に不自然な感覚を差し込むことで物に宿る価値や意味について問いかける。